専門知識:超薄型「グラフェン」脳インプラント開発について_180_辰年

 

畑の管理人ニンジン🥕です

 

しばらく、秋のノーベル賞シーズンもあり、学会シーズンでもあり、少しアカデミアと実社会の狭間の技術について見てみましょう。

 

私の専門は、生物電気化学と生物工学です。

 

はい、先ずは、グラフェン、、なんでしょうね?

 

2004年にイギリスマンチェスター大学で発見され、単離に成功した素材です。原子の層一枚のみで構成される平らで、世界で最も薄く、最も強い物質です。

 

この成果で、ガイムとノボセロフは2010年にノーベル物理学賞を取っていますね☺️

 

電池や半導体、センサーなどに使われてきました。10日にWIREDに掲載された記事ですと、スペインのinbrainが開発した脳インプラントを用いて、このマンチェスター大学の外科医が臨床試験を始めたようです。

 

inbrainは、イーロンマスクのニューラリンクとは違いますが、脳とコンピューターを繋ぐインターフェイス(BCI)開発企業の一つです。

 

今や脳腫瘍を取り出す摘出する際に、運動機能や言語機能の脳の位置を測定しながら手術している動画を見たことはないだろうか?

 

このような、脳活動の解読(デコーディング)や脳機能マッピングにもインプラント専用シートなどをデバイスとして役立てようとしている。

 

更には、これを障害に役立てる試みを商業化しようとしているのが凄いことだ!

 

神経疾患のパーキンソン病の治療法としても、承認されている。(日本ではないでしょうね)

 

早い話しが映画のマトリックスの世界だ。

頭の後ろに接続部があって、そこにコンセント繋いでマトリックスの世界に入って行ったのを覚えているでしょうか?

 

あんな感じで、脳の中はシナプスとか電気信号で記憶とか身体の運動機能なども脳が司っています。

 

そこに欠陥してショートして途切れたところに電極さしてつないであげるような感じです。

 

ショートして動かなかった機能が、元に戻ったりすることで、意識がはっきりとしたり、動かせなかった身体の部分が動かせたり、話せるようになったりできるようになることも可能なわけです。

 

後は、安全性ですよね。脳はスポンジみたいなもので、生きていますから、呼吸した時の肺ほどではないにしろ、ある程度、伸び縮みします。その際にズレちゃったりするのは、懸念される課題事項の一つのようですね💦

 

ちょっとすごいですけど、良いことにも悪いことにも使えますので、コールドトミーのような痛覚をなくす手術(末期がんでの痛覚遮断)に転用されたりすると、それこそ、人間兵器にもなりかねません。

 

科学は面白いし、技術者はハッピーな幸せを願って作ったり発見したりします。それを良い方向に使っていくのも技術者ですし、悪い方向にも行けちゃいます。

 

キューリ夫妻で発見した、ウランなどの放射性物質。あの発見から、原子力発電が生まれ、同時に今回ノーベル平和賞にもなりましたが、原子爆弾の被害を伝えたように、爆弾にもなるわけです。

 

インターネットも元々は軍事技術ですからね。

ステルス技術ま、ドローンのホバリング技術も、よくできる世界と悪いことにも使える世界が存在します。

 

今回のお話で、私の懸念は、心臓のペースメーカー同様、バッテリーがどこまで持つのかなーってのと、携帯や、パソコン、電子レンジなど周囲の生活にまつわる電子機器他による誤作動への影響が怖いなーと感じました。

 

本当に困っている人にとっては朗報ですけど、必要と感じでない人にとっては、なんか怖いと感じてしまうものですよね。

 

世界は受け入れるか?マトリックスのようにもしかしたらば、機械による支配が進み、人間はコントロールされた世界で生かさている、そんな世界観が、この先、待っているかもしれませんね☺️

 

皆さんが知ることで、興味を持つことで、正しいジャッジができるようになると考えています。

 

エンジョイ笑🤓